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冬馬981~990 お互い仕事が忙しくて会うのは夕方近くになってからだった。 私達は模擬店やクラスの出し物をぐるっと見て周り、中庭のベンチに腰を下ろした。 「さっきのチョコバナナ、美味しかったなー」 「また買って来ましょうか?」 「お腹いっぱい。さすがに食べられないよ」 満腹になったお腹を左右にさする。 スカートがきついから明日からダイエットだ。 「どれも美味しかったけど、一番は修二くんのクラスの焼きそばかな。目玉焼きまで乗ってたよね」 「確かに、とても美味しかったです」 「折角修二くんの姿を見に行ったのに。居なくて残念だったな」 「彼が大人しく模擬店の店番をするとは思えません」 「それもそうだね」 女の子に声をかけながら校内で遊び歩いているのだろう。 ジッとできないのが修二くんらしい。 香織ちゃんと隆はまだクラスのお化け屋敷でお化けになりきっているはず。 一郎くんは委員長として放送の仕事をしているに違いない。 秋の乾いた風が緩く吹き木の葉が音を立てる。 オレンジ色の弱い木漏れ日が足元で揺れた。 もう一時間もすればこのお祭りも終わる。 「文化祭、約束通りまわれて良かったね」 「はい。指切りしましたから」 「私からのお願いは全部守ってくれたね。ほんと、ありがとう」 私のお礼の言葉に冬馬先輩は首を振る。 「軟禁中ずっと力の訓練をし続けていたと春樹さんが言っていました。愛菜の頑張りのお陰です」 「最初の記憶しかないんだけどね」 「愛菜が諦めずにいてくれたから、僕も約束を果たす事ができたのです」 私達は元の時間軸に戻ってきた。 もうループする事はないだろう。 チャララ〜♪ その時、私の携帯の着信が鳴った。 着信のディスプレイが春樹になっている。 「もしもし春樹?」 『姉さん、文化祭はどう?』 「楽しいよ。今、冬馬先輩と露店を見てまわってきたんだ」 『食べ過ぎないでよ。姉さんはすぐ調子に乗るから』 「き、気を付けます」 『まぁ楽しそうで良かったよ』 「あのね、春樹。誰も……殺したりしてないよね」 『当たり前だろ。もう生き返らないんだから』 「家には帰ってこられるよね」 『それは当分無理だと思う。まだやり残した事が山ほどあるからね』 「そっか。なるべく早く帰ってきてね」 『分かった。また連絡するよ』 私は通話を終了すると思わずため息を漏らしてしまう。 「春樹さんはどうでしたか?」 「うん。声は元気そうだったよ」 戻って来る直前のループの世界で、春樹は助けに来ないで欲しいと私達に言った。 自分の父や兄のゴタゴタは春樹自身で決着をつけたいそうだ。 時間は元通り動きだし、お義母さんにアップルティーを飲ませ眠らせた所まで戻ってきた。 そして一部始終を神器のみんなに伝えた。 春樹の願いを尊重して研究所には行かず、今日の文化祭も最初から参加することができたのだった。 「心配ですか?」 「こうやって連絡もくれるから大丈夫だよ」 「一人でやりたいというのも春樹さんなりのけじめなのでしょう」 (春樹なりのけじめか……) 私には言わなくちゃいけない事がある。 私自身のけじめだと思って勇気を出して口を開く。 「あのね、冬馬先輩」 「なんでしょうか」 「今の私の力を使えば……冬馬先輩の寿命を伸ばす事もできるよ」 (言ってしまった) 言いたくても言えなかった。 以前のように思慮が足りないと突き放されるのが怖かった。 力を手にした瞬間、一番最初に思ったのは冬馬先輩の延命の事だった。 この力はそのために使うと決めていた。 「力ですか。具体的にはどうやって伸ばすのですか?」 「私の胡蝶の夢を使うんだよ。冬馬先輩が生まれる前まで戻るんだ」 冬馬先輩の身体が短命の原因なら方法はそれしかない。 学校中、お祭りを惜しむような喧騒と熱気が渦巻いている。 でも私達の周りだけは静寂に包まれていた。 冬馬先輩の答えを待つ間、自分の呼吸まで聞こえた気がした。 「やめておきましょう」 冬馬先輩は静かに言った。 穏やかな言い方の中にも決然とした意思を感じる。 「どうして!?」 「この体も僕の一部。僕であるために必要なものですから」 「冬馬先輩であるために必要なもの……」 「僕はこの体で生まれてきた。辛い事の方が多かった気がしますが、便利な事も良かった事も沢山あります」 「………」 「もし胡蝶の夢で普通の体を手にしたとすれば……それはもう僕では無い気がするのです」 「…………」 「命が尽きる瞬間まで僕は僕でありたい。だから、愛菜の提案は受け入れられない」 (そんな) 誰だって死にたくないはずだ。 延命のチャンスがあるなら飛びついて掴みたいと思うに決まってる。 (私への気持ち、もっと強いと思ってた) 今回の件で希望を失いかけても、先輩のために頑張れた。 絶対に失いたくなかった。 でも冬馬先輩は違う。 チャンスがあってもそれを掴みさえしない。 「そう……」 「せっかくの申し出ですが」 「先輩が嫌なら仕方ないよ」 「すみません」 「謝らないで、余計に悲しくなるから」 私は涙がこぼれないように目を伏せる。 目の裏が滲んだように痛み出す。 (泣いちゃだめ。先輩を困らせちゃう) その時、蓄積された記憶の一部が瞼の裏で甦る。 「この仏教というのは、興味深い教えだな」 帝はしみじみと竹簡を見ながら、呟いている。 「どういった内容なんですか?」 「うーん。色々なことが書いてあるな」 「色々……」 「一言でいうと、心の在り方を説いている……というところだ」 「心の在り方?」 「個である意識の問題かな。たとえば、思うようにならない苦しみがあるだろう?」 「はい」 (災厄に疫病……思うようにならないことばかり) 「なぜ苦しむのか。それは、比べているんだ。思い通りになった自分と。そして嘆く」 「なんとなく……わかります」 「苦しむことも嘆くことも比べる事自体が無意味なんだ。自分自身も原因と結果の一つに過ぎないのだから。その大きな流れの中で自分は生かされている。けれど、自分の行いもまた原因を作り結果を生む。だから、身の丈にあった出来ることを精一杯すればいい。要約すればそんな感じだろうな」 その記憶は目の前からフッと消えた。 (どうしてこの記憶が……) 私は瞼を開く。 「どうされましたか?」 固まっていた私を心配そうに覗き込んでいた。 「ごめん。今……壱与の記憶が不意に出てきたんだよ」 「壱与の記憶ですか?」 「うん。仏教についてお話をしていたよ」 「そうですか。帝は渡来人が持ち込んだ仏教に強く傾倒していましたから」 「冬馬先輩は宗教とかは詳しいの?」 「僕ですか……教科書での知識程度ですし、そもそも興味もないです」 「私も。お経なんてお墓参りとか法事くらいだよ」 私達のような学生は勉強や部活に忙しくてそれどころでは無い。 どっちかというと年配の人の方が熱心というイメージだ。 (でも……この考え方、冬馬先輩そのものなんじゃ……) 冬馬先輩は他人を見下したり羨む事はない。 だから間違った事をしてしまっても絶対に責任転嫁しない。 それは自分の過ちも全て自身で受け入れる。 とても勇気がいることだ。 目の前のことを投げ出したりせず、いつも真剣に取り組んでいた。 ありのままを受け入れて、その中で答えを探す。 冬馬先輩そのままだ。 「身の丈に合ったできる事を精一杯すればいい。そう帝は言っていたよ」 「とてもいい言葉だと思います」 「やっぱり冬馬先輩の心に響くんだ」 「響くかどうかは分かりません。ただ、僕はいつもそう在りたいと思っていたようにも感じます。漠然とですが理想に近いと感じました」 (冬馬先輩と帝はやっぱり同じ魂なんだね) 冬馬先輩の理想と私の願いは交わらない。 悲しいけど仕方ない事だ。 私の願いを押し付けるのはただのエゴだ。 冬馬先輩の命は冬馬先輩のもの。 他人があれこれ指図する事はできない。 「それが冬馬先輩の答えなんだね」 「はい」 「わかった。さっきはごめんね、取り乱して」 「いいえ、大丈夫です」 「じゃあ気を取り直して残りの文化祭を思い切り楽しまなくちゃね!」 (あとたった5年。せめて笑顔でいなくちゃ) 辛かった事が多かった分、楽しい思い出を沢山残してあげたい。 それが私に唯一できる事だ。 「愛菜」 「どうしたの? 冬馬先輩」 「無理して笑わなくてもいいですよ」 冬馬先輩は私をジッと見つめて言う。 その声はいつになく優しい。 「無理なんてしてないよ」 「しています。僕の前では肩の力を抜いてください」 そう言うと、冬馬先輩は私の肩をそっと抱いた。 引き寄せられて、隔てていた空間がゼロになる。 「と、冬馬先輩」 「神にも等しい存在ですが、愛菜は愛菜です。だから、もっと甘えてください」 制服越しからでも先輩の体温が伝わってくる。 どちらともなく手を重ねた。 「冬馬先輩、暖かいね」 「愛菜は僕より冷たいです」 「それは体温が低くなったせいだよ。私、もう人じゃないから」 指先でベンチの周りに遮断の結界を張る。 そして冬馬先輩の薄めの唇にそっと触れた。 「これは印ですか」 冬馬先輩も自身の唇を触って気づいたようだ。 「そうだよ。冬馬先輩が甘えていいって言うからお願いしようと思って」 「この印は……封手ですね」 「私は弱虫だから、きっとまた胡蝶の夢を使いたくなってしまうと思う」 5年後、また先輩に会いたいと願ってしまうだろう。 でもそれは冬馬先輩の意思に反する。 「冬馬先輩に封じてもらいたいんだ」 胡蝶の夢をうまく扱える自信がない。 かといって自分自身で封じてしまうとなると、その勇気も無い。 (違う……) 封じてもらいたいなら別の手段だってある。 こんなのただの言い訳だ。 「私、冬馬先輩にキスしてもらいたい。この方法なら封印してもきっと後悔しないと思うんだ」 「愛菜」 「冬馬先輩、大好き。だから……お願い」 先輩はうなずくと、私の両頬に手を添えた。 「……愛菜、少し震えています」 「初めてだから緊張しちゃってるんだ」 「僕も初めてで……やり方がよくわからないです」 (冬馬先輩も初めてなんだ) 恋愛の経験値は冬馬先輩も私と同じようなものらしい。 肩を抱いたり手を繋いだり自然体でしてくる冬馬先輩。 まるで恋愛の手練のような大胆さだけど、単に人との距離感がわからなくて心のままに言ったり行動しているだけな気もする。 (そういえば恥ずかしいって感情もよく分からないって言ってたっけ) 「もしかして、キスの意味が分からないって事?」 私の言葉で、先輩は頬に触れていた手を離す。 「唇同士の接触だろうと考えていました。違ったでしょうか」 「正解だけど……そういえば以前冬馬先輩とキスについて話したよね。覚えてる?」 「はっきり覚えています。あれは愛菜がまじないにキスが必要なのかと質問をした。だからそれに答えました」 「確か、粘膜が……とか言っていたよね」 「口腔内の歯以外は全て粘膜で覆われています。口と口が触れ合えば少なからず粘膜の接触があるかもしれないと言ったのです」 (どうしよう) わかってくれてはいる。 冬馬先輩の解釈は間違ってはいないけど、圧倒的に想いが足りない気がする。 だったら方法を変えてみるしかない。 「じゃあ、唇でおまじないするのはどう? だったらやり方も分かるよね」 「契約も唇でするので要領はわかります」 「前回教えてもらったおまじないは生霊に取り憑かれないための魔封じだったよね」 「そうです。ファントムが襲ってきたので愛菜の家族に被害を出さないように教えたのです」 「今の私に魔封じは必要ないから、別のおまじないがいいね」 おまじないは自然現象を利用した術のようなはっきりした効果は出ない。 特に訓練を積んでいなくてもできるのが特徴だ。 約束や祈りに近いかもしれない。 「別のまじないですか」 「冬馬先輩は何を願う? なんでもいいよ」 「何でも……」 「うん。冬馬先輩がこうしたいなって事でいいよ」 冬馬先輩は考えていた。 太陽がもう少しで沈む。 藍色の東の空から夜が訪れ始めている。 しばらくして、うつむいていた顔を上げる。 「僕は……決めました」 「私も決めたよ」 おまじないは叶うまで心の中に留めておくと効果が高い。 せっかく込めた念が言霊に乗せると霧散してしまう事がある。 (私は冬馬先輩の幸せを願おう) 先輩を待つようにゆっくり目を閉じる。 すると両肩にそっと手を添えられる。 そして温もりが遠慮がちに触れる。 『僕の愛しい人が末長く幸せでありますように』 冬馬先輩の切ないまでの想いが私に流れ込んでくる。 この瞬間、胡蝶の夢は使えなくなった。 (大丈夫。冬馬先輩となら絶対に幸せなはずだから) ありったけの気持ちを込めて、私は冬馬先輩の幸せを願った。 ##### 原稿とゲラ刷りを見比べて赤ペンでチェックを入れていく。 最初は本当に未熟で仕事を斡旋してくれるお義母さんや出版社の方々にたくさん迷惑をかけてきた。 出産を期にフリーになり、校正校閲だけで親子が暮らせていけるほどの収入を得ることができるようになった。 専門学校に入ってすぐ適性がないかもと後悔した事もあったけど、子供を抱えての在宅ワークはありがたい事だと度々気付かされる。 (お義母さんには足を向けて寝られないくらい。本当に感謝しかないよ) 「ただいま、母さん」 元気のない声で息子の和馬が帰ってきた。 学校で何か嫌な事でもあったのかもしれない。 「おかえり、冷蔵庫にプリンがあるからね」 声だけかけてまた仕事の続きをしようと鉛筆を持つ。 (少し声に元気がなかったような……) 私は立ち上がって、ダイニングに向かった。 「ねえ、学校で嫌な事でもあった?」 対面の椅子に腰掛けて私は尋ねる。 「別に、いつも通りだけど」 11歳になって色々隠す事が増えてきた。 ほんの少し前までは聞いて聞いてと学校での色々な出来事を喜んで話してくれのに。 成長を感じられる反面、できた距離に戸惑ってしまう事もある。 「いつもより元気がないような気がするんだよね」 「まぁ学校で少しね」 「何があったの?」 「大げさなものじゃないんだ。ただ今日、社会の時間に親の仕事をレポートにする授業をやったんだ。僕はもちろん母さんの仕事をレポートにして提出したよ。でも母親より父親のことを書く友達の方が多くてさ。なんだかなぁて」 食べかけのプリンをスプーンでつついてそのまま置いてしまった。 (好きなプリンを食べ残すなんて、やっぱり落ち込んでる) 「お父さんがいないのは、やっぱり寂しい?」 「小さい時は寂しかったけど、今はあんまり感じないかな。実際、写真でしか見た事ないから」 冬馬先輩は和馬がお腹の中にいる最中に息を引き取った。 だから親子で直接会った事はない。 「そうだよね。写真でみてこの人が父親かって思うしかないもんね」 「本当に寂しいとか悲しい訳じゃないよ。春樹おじさんは色々な所に連れてってくれるしゲームも買ってくれるから好きだし。おじいちゃんとおばあちゃんも家に遊びに行けばお菓子もジュースも食べ放題だしね」 (みんな和馬に甘すぎなんだよね) チェストの上には写真立てがある。 お腹の大きくなった私とお腹に手を添える冬馬先輩。 先輩の顔は誰が見ても笑顔だ。 「和馬のお父さんね。笑顔を作るのがすごく下手だったんだよ」 「そうなの? あの写真はいつも笑ってるのに?」 和馬は写真立てを眺めて呟く。 普段は日常に追われてなかなか父親について話すこともなかった。 案外、いい機会なのかもしれない。 「出会った頃なんて無表情で何しても笑わないんだよ。くすぐっても平気だったんだって」 「変わってるね」 「確かに変わり者だったかも」 「へんなの。母さんはそんな父さんのどこか良かったの?」 「優しくて強くて、カッコ良いところかな」 「ふーん」 「恋人にして欲しいって告白したのも結婚したいって言ったのも全部お母さんからだった」 当時の出来事に思いを馳せる。 あの頃の私はまだ若くて、とにかくがむしゃらに追いかけていた。 冬馬先輩は情緒が乏しかったり知らない事も多かったけど、精神的には私よりずっと大人だったと思う。 研究施設生まれの冬馬先輩に戸籍が無かった、なんてトラブルもあったけどいまでは良い思い出だ。 「そうだ。ちょっと待ってて」 隣室の和室に向うと小さな仏壇の前に正座する。 静かに目を閉じて手を合わせた。 そして引き出しから細長い封筒を取り出す。 「きっともう分かってくれると思うから、持っていくね」 あの写真立ての写真を撮った日、この封筒を渡された。 子供に渡して欲しいと頼まれたのだ。 (11歳なら読めるし、理解できるよね) テーブルに戻って、和馬に何も書かれていない真っ白な封筒を手渡す。 「何、これ」 「多分手紙だと思う。大きくなったら子供に渡して欲しいってお父さんから頼まれたの。和馬も高学年だし、もういいかなって」 「父さんからの……」 不意に渡される父親からのメッセージ。 「僕が読んでいいの?」 「もちろん」 和馬は慎重に封筒を開ける。 緊張しているのか、顔がこわばっている。 「怖かったらもう少し大きくなってからでもいいよ」 まだ小学生には早かったかな、と思い声をかけた。 「大丈夫。僕、読んでみたい。父さんがどんな人なのか知りたい」 封筒から便箋が一枚出てくる。 意外と枚数は少ないようだ。 「『和馬へ』って書いてある。すごく綺麗な字だね」 「ものすごく記憶力がいい人だったから綺麗な字を模倣して書いたんだと思うよ。普段の字はあんまり上手じゃなかったから」 「どういう事?」 「見たもの、聞いたものを簡単に記憶できたみたい。すごいよね」 「本当に?」 「うん。お母さんも最初は驚いたもの」 「それ、完全なチートじゃない。なんで僕は父さんに似なかったのかな」 「ごめんね。平凡なお母さんに似ちゃったね」 冬馬先輩の特殊な身体の事はずっと言わないつもりだ。 実際、和馬は小学生の頃の私より断然優秀だった。 運動も勉強も苦労しているのを見たことがない。 父親がいなくても周りが大切にしてくれるから真っ直ぐ素直に育っている。 もしも冬馬先輩が普通の環境で育っていたら、和馬のように明るく誰からも愛される子供だったのかもしれない。 和馬は便箋を開いて、静かに読み始めた。 黒目が横にスライドして、それが左右に動いている。 真剣に読んでいる様子がこちらにも伝わってきた。 「読んだよ」 「どうだった?」 「和馬って名前、父さんがつけたんだね」 「そうだよ。お腹のエコーで男の子って分かったから。お父さんの冬馬の馬っていう字。それを一文字入れたかったんだって」 親の文字を入れると親より出世できないと言われたりするけど、冬馬先輩はせめて自分の一文字を子供の名前として刻んでおきたかったのだろう。 「最後にお母さんをよろしく頼みますって書いてあった。すごいドラマみたいな感じかと思ったけど、案外、普通だった」 和馬は読んだ便箋を封筒にもどそうした所で「あっ」と声を出した。 「まだ便箋が入ってる。『愛菜へ』だって。母さん、愛菜って呼び捨てにされてたんだね」 父と母のプライベートを始めて覗き見たのが嬉しかったのか、和馬はニヤニヤと冷やかすようにこちらを見た。 「うるさいなぁ。いいでしょ、別に」 「耳まで赤くなってるし」 「少しだまっていなさい。お母さんはこれから大切なお手紙を読むんだから」 母の威厳を使って無理矢理息子を黙らせる。 便箋に書いてある『愛菜へ』の文字を指でなぞる。 それだけで胸が一杯になってしまいそうだ。 「母さんのそんな嬉しそうな顔、始めて見たよ。本当に父さんが好きだったんだね」 「だった、じゃないよ。今も大好きだから」 「大好きね。まさか僕より……とか言わないよね」 和馬は遠慮がちに上目遣いで尋ねてきた。 身長も私に近づく勢いだけど、まだまだ幼さも残っている。 「どっちも一番だから比べられないよ。お母さんは欲張りだからね」 「なんかそれ、ズルくない?」 「ズルくて結構です。ところで、これ別の部屋で読んできてもいい?」 「いいよ。僕、プリン食べてからここで宿題やってるね」 和馬は残したプリンを勢いよく食べ出す。 冬馬先輩からの手紙のおかげで父親の姿を再確認できたようだ。 普通だったなんて言っていたけど、嬉しかったに違いない。 憂いが晴れて食欲が出てきたのだろう。 私は和馬を残して和室に移動する。 後ろ手でふすまを閉めると、ふぅと息をついた。 (まさか私にまで手紙を残してくれていたなんて思いもしなかった) 「愛菜へ……か」 11年ぶりに名前を読んでもらえた、その喜びを噛み締める。 私は深呼吸すると、便箋をそっと広げた。 『親愛なる愛菜へ この手紙を読んでいる頃、もう僕はこの世には居ないと思います。 いくつか死ぬ前に伝えなければならないので筆を執りました。 まず愛菜のご両親には感謝しかありません。 愛菜のご両親には就職するつもりだった僕に大学に行く事を勧めてもらい、大学院の費用まで援助して頂きました。 お陰で恩師や友人、沢山の素晴らしい人達に出会うことができました。 愛菜にはその感謝の意をぜひご両親に伝えてもらいたいのです。 よろしくお願いします。 それに関わる事ですが、高校の文化祭で3年の有志でデリバリーをした時のリーダーを務めていた男を愛菜は覚えているでしょうか。 名前は友山と言うのですが、偶然にも大学も研究室も同じになったので僕が死んだ後の事後処理を頼むことにしました。 というのも兼ねてからの研究対象だった固形化電池の特許申請の際、僕の名前を末席に記載して頂けることになったからです。 その友山と特許事務所の方がみえたら相続の話なので、愛菜が相続人となってください。生まれてくる子供の養育費の足しになればと思っています』 私は便箋から一旦顔を上げる。 (何で、今更こんな) もっと早く読みたかった。 それしか言えない。 前半のうちの両親の話は良しとするにしても。 問題は後半だ。 さかのぼる事、15年前。 「愛菜、何か困っている事はありませんか?」 文化祭も終わり、一週ほど経った時に突然そう聞かれた。 ちょうど携帯が古くなってきたから携帯のバッテリーがヘタって困っていると答えた。 すると冬馬先輩は工学部のある大学を受験し合格した。 そして月日は経ち、お葬式から数日経った頃、友山という冬馬先輩の友人から電話がかかってきた。 何も聞かされていなかった私は仰天するばかりだった。 友山さんから冬馬先輩の事を色々教えてもらった。 先輩が実はとても優秀な研究者で教授や企業から何度も留学を勧められていた事。 それを全部断っていた事。 次々と私の知らない冬馬先輩の姿を知らされることになった。 「あいつは常識の通じない変人でしたが天才でした。冬馬の発案した固形化電池はこれからの未来をもっと明るくするでしょう」 友山さんは冬馬先輩をそう評した。 今の私のスマホには冬馬先輩の研究していた電池が入っている。 そしてうちの両親に学費も返すことができ、マンションも購入することができた。 (養育費のだけじゃなく私が働かなくてもいいほど経済的に余裕あるよ、冬馬先輩。それにしてもこの手紙、亡くなる直後に読んで欲しかったんじゃ……) 私は再び便箋に目を落とした。 『ここからは僕の過去を振り返りながら書きます。 自叙伝というか覚え書き程度なので、流し読み程度に読み飛ばしてください。 僕の人生を振り返っていくと、最初の思い出は幼少期の頃の事です。 現実を直視できず心を閉じていたのでハッキリとは思い出せませんが、あの頃の僕は常に死を考えていたように思います。 死んで楽になりたい、ただそれだけを祈っていました。 次に思い出されるのは愛菜のお母様のことです。 死を望み、人を憎み続けていた僕を救ってくれた大切な人です。 僕が言葉を覚えたのも彼女のおかげです。 本当の母親ではありませんが、幼い僕は心の中だけで「お母さん」と呼んでいました。 人生で恩人と呼べる人は沢山いますが、彼女こそ人間らしさを与えてくれた僕の原点です。 僕は能力そのものが本当は嫌いです。 でもずっと、なぜ嫌悪してしまうのかはっきりしませんでした。 それでも宿命には従うつもりでした。 理由はごく単純なものです。 自分で考える事を完全に放棄していたからです。 剣だから戦えるはずだ。神器だから巫女を守れるはずだ。 そう言われるから従う。 「お母さん」の本当の娘、神託の巫女と契約することを決めました。 夢でみる壱与という夫婦同然だった相手の生まれ変わり。 大切な恩人の娘。 ある意味、因縁の塊です。 失礼があってはいけないといつも気を張っていました。 それでも侮られると契約に障りがあるので、常時平静を装っていました。 ですが至る所でボロが出ていたようにも思います。 それと同時に落胆したのも覚えています。 考えが浅く、そのくせ首を突っ込みたがる性格に苛立ちさえ感じていました。 苛立ちを覚える一方で親しみのようなものが次第に芽生えていきました。 契約の時に一部心を共有したせいもあり、愛菜の感情が色となって流れ込んで来ることがあったのです。 色とりどりのそれらを見るのか好きで、興味を持ちました。 そして僕自身も知らぬ間に、愛菜の感情に感化されていったのです。 まるで自分が自分ではなくなるような不思議な感覚がしました。 苛立ちは焦燥や嫉妬に。 親しみは愛情になっていく。 ぼやけて白黒に霞んでいた世界に、差し色が少しずつ足されていったのはとても刺激的でした。 先程も書いたように、本当は能力そのものに嫌悪していました。 今ならその理由が分かります。 何にも縛られる事のない自由が欲しかったのです。 僕は多くの能力者である仲間を無秩序に殺戮していった罪人です。 そんな僕が幸せになってもいいのか。 家族を持っていいのか。 自由を謳歌していいのか。 その度に自問自答してきました。 死の足音が大きくなってきた最近ですが、それほど恐怖は感じていません。 ただ妻の愛菜とまだ見ぬ和馬という名の息子を置いて先に旅立たなければならない事は、身を引き裂かれる思いです。 感情が希薄な頃に僕はよく愛菜に「守る」という言葉を使っていました。 でも「守る」と上辺をなぞって言っていただけだったに過ぎません。 むしろ僕の方が愛菜に守られていたような気がします。 僕は無責任な男です。 そして未練がましい男です。 愛菜と和馬を最後まで「守る」ことさえできなかった男です。 それでも渇望していた自由を手に入れた。 惜しみない愛情を妻から貰った。 沢山の人達が支えてくれた。 僕は僕の生に意味があったと胸を張って言えます。 愛菜、今まで僕を好きでいてくれてありがとう。 笑えない僕に笑顔を教えてくれた人。 あなたは僕の希望そのものでした。 僕の愛しい家族が末長く幸せであることを祈ります。 御門冬馬』 (ずるい……今更、もっと好きにさせてどうするの?) 会いたい。 今すぐにあの大きな胸に飛び込みたい。 薄い紙切れを抱き締める。 クシャと音が鳴り、慌てて畳の上で伸ばす。 (こんな紙切れじゃ頼りなさすぎるよ……) 畳の上に涙がこぼれ落ちる。 ポタポタと丸いシミが増えていく。 「もう終わった? 宿題の答え合わせしてよ」 和馬が和室のふすまを開けて入ってくる。 そして驚きの顔に変わっていく。 「母さん、泣いてるの?」 子供の前で泣いていた事に気付いて、焦って涙を拭う。 それでも次々と溢れ出て、止める事ができない。 「ごめ……ん。びっくり……させ……ちゃったね」 すると和馬が私の目の前に立つとギュッと手を伸ばしてきた。 まだ薄い肩に額がぶつかる。 「さっき父さんの手紙に書いてあったんだ。母さんは泣き虫だから僕の代わりに抱きしめてあげてくださいって」 「……お父さんが?」 「泣いた母さんなんて見た事ないのに……って思ってたけどこうなる事が分かってたのかな。まるでエスパーみたいだね」 (冬馬先輩、心配しないで。私も和馬も幸せだよ) 本当は人間に能力なんて必要ない。 心を動かす強さは術を使った力なんかじゃない。 そう冬馬先輩は言っていた。 (確かに、その通りだよ) 私は力の限り和馬を抱き締める。 私と冬馬先輩、二人の宝物。 「母さん、ちょっと苦しい……」 「愛してる、和馬」 (そして愛してるよ、冬馬先輩。また来世で) きっとまた会える、そんな気がした。
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81~90 91 ①逃げ出した きびすを返し足を引きずりながら音楽室を離れる。 怒りと悲しみと絶望とぐるぐると胸の奥で感情が渦巻く。 (どうして?) それだけが頭の中でぐるぐると回っている。 頬を涙が伝うがそれをぬぐおうとすら思わなかった。 早くここから離れたい、そう思うのに思うように足が動かない。 数歩あるいて思わずよろける。 転びそうになった私の腕を誰かが掴んで支えてくれる。 あわてて振り替えるとそこには… 1、春樹 2、一郎 3、近藤先生 92 2、一郎 そこには、私を支えてくれいてる一郎くんの姿があった。 「一郎……くん……」 「泣いているのか。可哀想に……」 ポケットからハンカチを取り出すと、一郎君は私に差し出してくれた。 いろんな感情が渦巻いていて、ただ涙がこぼれる。 隆の事を信じていたかったのに、決定的な光景を見てしまった。 どうしてこうなっていまったの? なにもかもわからない……。 信じたくない、認めたくない。 だけど……もしこれが本当の出来事なら、もう隆とは笑い合えない。 付き合い続けることなんて……絶対にできない。 差し出されたハンカチを握り締め、目を覆う。 石を飲み込んでしまったように、喉の奥が鈍く痛み続けている。 嗚咽でうまく息が出来ない。 まぶたが熱く火照って、重い。 「こんな所で盛大に泣いていると……他の生徒に見られてしまう。 ここから近い屋上に行こう」 そう言うと、一郎くんは私を支えながら歩き出す。 私は…… ①一郎に支えられるまま屋上に向かった。 ②不安を感じて、咄嗟に一郎から体を離した。 ③もう一度確認するために、音楽室へ戻った。 93 ③もう一度確認するために、音楽室へ戻った。 「っ…ごめん、ちょっとだけ…」 しゃっくりあげながら、やんわりと一郎君から離れる。 (今言わないと…、今……) 何を言いたいのか分からなかった。 けれど、言わなければ、という思いがわきあがる。 音楽室へもどり、扉を開ける。 「……!あい、なっ」 隆の驚いたような顔。 「あら、大堂さん」 そして水野先生の妖艶な微笑み。 「何を…ッ…驚いて、るの?隆、私と約束……してたでしょ?」 うまく言葉が出てこない。 「……そう、だな」 隆の声が低くなる。 (言わなければ…) 何が言いたいのか分からないまま言葉が滑り出す 1、「隆、さようなら」 2、「水野先生何をさがしているの?」 3、「隆は何がしたいの?」 94 3、「隆は何がしたいの?」 私は嗚咽をこらえながら、言った。 水野先生といるところを私に見せ付けて、どうしようっていうの? 「それは……」 隆は言いよどんで、うつむいてしまう。 「水野先生と仲良くして、なにやっているのよ!!」 もう嫌だ。何もかも。 「大堂さん。湯野宮くんと私が男女の関係と誤解しているようだけど……それは勘違いよ」 いきなり、口を開いたのは水野先生だった。 水野先生はすべて知っているような口調で話を続けた。 「湯野宮くんと私が口付けしている所を偶然あなたが見かけてしまったと、湯野宮くんから聞いたわ。 でも、それは誤解なの。少しだけ冷静になって、私たちの話を聞いてちょうだい」 こんな状況でも、水野先生は大人の笑みを絶やさない。 「そ、そうなんだ! あれは……かこ……」 隆はそう言って、水野先生を見る。 「湯野宮くんが言いたいのは過呼吸。過呼吸状態になったの私を口を塞いで救ってくれたのよ」 かこきゅう……って、何? でも、言い訳なんてもう聞きたくない気もする。 私は…… ①もう少しだけ、水野先生と隆の話を聞く。 ②隆に別れを告げる。 ③隆と二人で話がしたいと言う。 95 ②隆に別れを告げる。 「そう、でも、もういい!!」 私は叫んでいた。 「隆、私言ったわよね?もし水野先生とまた何かあったら、隆のこと信じられないって!!」 涙がとまらない。 「前のことは許してたのに!なのに、今のはなに!?」 「……そ、れは」 「もう、信じない!隆のことなんて信じないっ。さようなら!」 「愛菜!」 隆が叫んで、私に近づいてくる。 私は隆をにらんだまま、後ろに下がる。 と、何かにぶつかった。 「湯野宮、君はそんなに大堂を傷つけたいのか?」 一郎君だった。ずっと廊下にいたんだろう、怒りを含んだ声で隆に言う。 「俺は……」 隆が何かを言いかけ、それから口をつぐむ。 「大堂、行こう」 私は一郎君に促されるまま音楽室を離れる。 一郎君は屋上に向かっているみたいだった。 涙はとまりそうに無い。けれど妙に頭が冴えている。 (そうだ、水野先生、水野先生が何かを探していることから始まったんだ) そして、一郎君と修二君に接触した。 一郎君は何をしたくて水野先生を利用したのだろう? ①「一郎君は何がしたいの?」 ②「水野先生は何を探しているの?」 ③「なんで隆に水野先生をけしかけたの?」 96 ①「一郎君は何がしたいの?」 屋上へと続く階段の途中で立ち止まって、私は問いかける。 「……? 大堂が何を言っているのか、よくわからないな」 同じように立ち止まり、不思議そうに聞き返してくる一郎君。 そのまま……短いような、長いような沈黙が訪れる。 数日前の私なら、ありのままの一郎君を信じていただろう。 一郎君は何も知らなくて、ただ隆に怒りを感じながらも私を慰めようとしてくれているだけなんだって。 だから、一郎君にはこの質問は理解できないもので、私のしていることは無意味なんだって。 そう思っただろう。 ……でも、今は。 ほんの一部だけだけど……知ってしまったことがある、今は。 私は思っていることを言葉にするために、口を開いた。 ①「私が何も知らないって、思ってるの?」 ②「私、一郎君がわからない……信じられないよ」 ③「私だって無関係じゃないんでしょ?お願いだから話して」 97 ②「私、一郎君がわからない……信じられないよ」 涙が止まらない。 私は何を信じれば良いのだろう。 「そう、か、修二か。修二が話してしまったんだな……」 ため息をつきながら一郎君がふとつぶやく。 ふっと一郎君の表情が変わる。 どこか硬く線を引いたような表情が消えた。 「すまない、大堂。君を泣かせることになってしまった」 苦しそうに一郎君が私に手を伸ばす。 とまらない涙をぬぐってくれる。 「守りたかっただけなのにな……」 言葉にかすかな後悔。 「行こう」 涙をぬぐっていた手を離し、そっと手を差し出す。 どこへ?屋上?私は… 1、ついて行く 2、どこへ行くのかたずねる 3、家に帰る 98 1、ついて行く 私は頷いてその手をとった。 一郎君が微笑む。 そうして笑うと修二君とそっくりになった。 同じ顔なのに絶対に見間違うことがなかったのは、やっぱり雰囲気がぜんぜん違うからなんだな、とぼんやりと思う。 「足は大丈夫か?」 「うん…」 一郎君と私の間にさっきまであった見えない壁みたいなものが消えている。 一郎君がそれを消してくれたのだと分かる。 今の一郎君なら信じられる、そんな気がした。 私たちはそのまま屋上への階段を上る。 屋上の扉の前までたどり着いたとき、向こう側から誰かが扉を開けた。 それは… 1.修二くん 2.御門くん 3.春樹 99 3.春樹 「姉さん探したよ。鞄はないのに靴は残ってるしさ…」 私の姿を見てホッとしたように息をついたのもつかの間、春樹はすぐに怖い顔になる。 「お前!姉さんに何をしたんだっ!?」 そういいながら私をかばうように一郎君との間に割ってはいる。 今にも殴りかかりそうな勢いだ。 「春樹?」 春樹の行動の不可解さにあっけにとられたが、すぐに私が泣いているからだと気付く。 「春樹違う!一郎君のせいで泣いてるんじゃないからっ」 「…いや、俺にも原因はある。責められても仕方がない」 「……どういうことだよ。昨日の修二先輩との話にも関係あるのか?」 私の制止と、一郎君の言葉に眉をしかめて春樹が問う。 「修二がどんな話をしたのかは分からないが、おそらく関係あるだろう」 「また、力がどうとかいうのか!?そんな話信じられるとでも?」 「信じる信じないの問題ではない。一部の人間にとっては現実だ」 静かに一郎君が言う。 その静けさに春樹が口をつぐむ。 「大堂、君にもそろそろ分かっているのではないか?」 一郎君が私を見る。 私は… 1「わからない」 2「夢の事?でも…」 3「そんな力はない」 100 3「そんな力はない」 「そんな力、私には……」 一瞬、夢のことかとも思った。 だけど……あれは内容もよく覚えていない、その瞬間になって初めて認識するような―――普通の夢とほとんど変わりがないものだ。 「それは、本当か?本当にそう思って、そう言っているのか」 射抜くような視線。 一郎君は私の”何か”を探るかのようにじっと見つめてくる。 そこには、先ほどまでの柔らかな雰囲気はなくなっていた。 いつもの……硬い壁のようなものを感じる。 (……どうして?) 「わ、私は……」 一郎君への安心感が……この人なら信頼できるという自分の思いが急速に揺らく。薄らいでゆく。 私は一郎君の視線から逃れるように、ただ俯くしかなかった。 「もう、やめてください」 私の声をさえぎるかのような、その言葉。 そっと顔を上げる。 春樹が半ば睨み付けるようにして、一郎君をじっと見据えていた。 「力とか、現実とか、関係者とか……仄めかすだけで、ろくに真実を告げようともしない。 姉さんを不安にさせて、あなた達はそんなに楽しいんですか?」 強い、責めるような口調のまま春樹は続ける。 一郎君は、何を言い返すわけでもなくただ冷静にその言葉を受け止めていた。 「確かにあなたたちが何をしようが何を探そうが、おそらく俺には関係ないことなんでしょう。 だけど、何も知らない姉さんを……勝手に巻き込んで、傷つけるのはやめてください」 「春樹……」 春樹は一度だけこちらを振り返って―――わずかに苦笑いのような微笑を浮かべた。 そして再び一郎君へと向かい合う。 「もし、あなたたちの勝手な都合で姉さんに何かしようというのなら……傷つけようというのなら、俺はあなたたちを決して許さない」 最後に、はっきりとそう告げた。 誰も何も言わない。 ただただ沈黙が訪れる。 やがて、沈黙を破ったのは一郎君だった。 「……帰るよ。弟さんがいれば大丈夫だろうからね」 春樹から視線をそらすと、大きく息をついた。 それから階段のほうへと歩いていく。 「すまなかったな、大堂……」 すれ違いざまに、一郎君が私に囁いた。 「一郎くっ」 思わず振り返り、その名前を呼ぶ。 しかし引き止める私の声にも足を止めずに、彼は階段を下りていく。 1.一郎君を追いかける 2.春樹と一緒に帰る 3.今は一人にしておいてほしいと言う
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1狩目:幼女bの成長性+ 2狩目:タイガが>>1000ならでれる 3狩目:1000なら難易度がルナティックからせめてハードに!! 4狩目: 1000ならエロいオトモとしてスバル・ナカジマが仲間になる 5狩目: 1000ならレイプをすっぱりと諦める 6狩目: 1000ならヒコザルのレベルアップイベント発生 7狩目: 1000なら救出後ミクさんは疼きが止まらずデキルオを求める 8狩目: 1000ならあの二人は二度とレイプできない体になる 9狩目: 1000ならやる夫が 771を覚醒 10狩目:996、デキルオがエロ技能取得 997、範囲内ならルカをミクと一緒に3P 998~1000、996~1000ならミコトもタイガもみんな仲良くなる 11狩目: 1000ならなのはの適合種になる条件が少し軽くなる 12狩目: 1000ならお金を拾う 13狩目:うめ 14狩目:うめ
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1 :名無しって呼んでいいか?:2008/08/03(日) 18 34 04 ID cE4MGBDT ・リレー形式で話を作れ ・話の最後には選択肢をつけること ・選択肢は1つのみ選ぶこと(複数選択不可) ・次に進める人は選択肢を選んだ後それにあった話を作り、1000レス目でED ・途中にキャラ追加、話まとめなどO.K. ・話を続けるときは名前欄に通し番号を入れること ・今回はトゥルーEDを目指すこと。主要人物の死亡(モブはOK)、誰かとくっつけるのは無し ・450KBを超えたら気づいた人が注意を促すこと ・新規で書き込みする方はwikiを一読すること ▼前スレ 選択肢を選んで1000レス目でED 3 ttp //game14.2ch.net/test/read.cgi/ggirl/1197461386/ ▼過去スレ 選択肢を選んで1000スレ目でエンディング ttp //game14.2ch.net/test/read.cgi/ggirl/1140272497/ 選択肢を選んで1000レス目でED 2 ttp //game14.2ch.net/test/read.cgi/ggirl/1179654105/ ▼まとめwiki ttp //www22.atwiki.jp/1000ed/ 2 :登場人物:2008/08/03(日) 18 36 57 ID cE4MGBDT <<現代>> 大堂愛菜:高校二年の主人公 。予知夢を見る(但し起きると内容は忘れている) 本人に自覚はないが、とても力が強いらしい。3月生まれ。 大堂春樹:愛菜の義理の弟(高1)。好きな人がいるらしい。 愛菜よりしっかりものなので兄にみられがち。旧姓は高村春樹 十種の神宝の内、八握剣の力をもっている。 湯野宮隆:愛菜の幼馴染。ファントム(ミスト)を操る能力がある(事故後能力発祥)。 モノに宿る八百万の神に働きかける能力もある(先天的能力)。愛菜と同じクラス。 武 :隆の裏人格(クローン)。ファントム(ミスト)を隆とは別に操ることができる。 存在を組織に知られていないが、組織の命令には逆らえないらしい。 宗像一郎:放送委員の委員長。水野を利用している。「見える力」がある。鏡の力を持ち前世を覚えている。№702 宗像修二:一郎の双子の弟でテニス部エース。一郎と同じく「見える力」をもっている。 他人を見下しているところがあり不誠実とおもわれているが、愛菜にはなぜか協力的。鏡の力を持つが前世は覚えていない。№711 近藤先生:厳格だが生徒思いの男性教師。春樹の担任で歴史の先生。美波とは同級生。 水野先生:隆とキスしていた音楽教師。組織の一員、主流派。 長谷川香織:愛菜の親友。愛菜と同じクラス。 三種の神器の勾玉の力を持っている。 御門冬馬:感情表現に乏しい。言葉遣いは丁寧。愛菜を守る契約をする。 3年2組に在籍。剣の力を持ち前世の記憶もある。№673 高村周防:高村研究所の反主流に属する。明るいお兄さん的存在の24歳。 能力は高い。変わった能力らしい(修二談)。 チハル :愛奈が隆からもらった熊のぬいぐるみ。隆の力で動くようになる。 力が強くなり、いろいろなものに変身できる。人の強い負の感情に弱い? 大堂志穂:愛菜の実の母。冬馬の名付け親。現在行方不明。 組織に所属していた。 湯野宮美由紀:隆の姉。大学の寮に入っている。 桐原 :春樹のクラスメイトで許婚?彼氏がいる。 お菓子作りが得意でプロ級。 大宮美波:地下通路でであった反主流派の人。能力者で力は強いらしい(修二談)。 周防と同じくらいの年齢、声を聞かなければ女性と間違えそうな容姿。 能力の一つに高い治癒能力がある。 大宮 綾 :美波の妹。コードNo543。16歳で他界。 (こよみ) 弱い治癒能力を持っていた。 熊谷裕也:春樹の精神世界で会った無骨で気さくそうな男だが、組織の一員で主流派。 周防と親戚らしい。愛菜を器と呼ぶ。№535 秋人 :春樹の精神世界で会った眼鏡の男。春樹の義母兄。 高村博信:春樹の実の父。3年前に急に性格が変わり、実権を秋人に譲った。 猫のお兄さん 春樹と係わり合いがある人(現在不明) 3 :登場人物2:2008/08/03(日) 18 37 37 ID ??? <<過去>> 壱与 :三種の神器を奉る巫女で、鬼の一族の姫。愛菜の前世。 鏡を割って力を解放させた。 帝 :大和国の王。壱与が好き。 光輝 :過去で愛菜がであった精霊の少年。隆にそっくり。森を守護する立場にある強い精霊。 守屋 :怪我をしている所を愛菜が助けた石見国の鬼。鬼としての力はとても弱いが、八握剣の抜け殻を所持。 4 :名無しって呼んでいいか?:2008/08/03(日) 18 56 53 ID ??? 簡単に現在の状況 ・愛奈は体が動かない ・治せるのは修二だが決別中 ・愛奈は春樹の感情に恐れている ・過去で守屋に力の封印をするも結果はわからずのまま現代に ・周防来訪 ・春樹と周防、愛奈(チハル)で会話 ・周防が精神攻撃が得意だとわかる ・愛奈、春樹との過去を回想 ・過去で猫のミケを春樹の信頼できる兄さんに託す ・愛奈、目を覚ます←今ココ 5 :873:2008/08/03(日) 18 57 58 ID ??? ③様子を見る 私は春樹の様子を伺う。 すると、いつものやり場のない怒りは抜けて、とても穏やかな表情をしていた。 「ねぇ、姉さん」 「どうしたの? 春樹くん」 「明日、義父さんと話をしてみるよ」 「ええっ!?」 「……そんなに驚くことないじゃないか。あれからちょうど一週間なんだし」 「そ、そうだよね……」 聞く耳すら持たなかった春樹が、なぜだろうと思った。 ミケを見つける前まで、私や父を拒んでいたのは確かだ。 あの数時間で、春樹にどんな心境の変化があったのかは分からない。 親しいお兄さんに言われたからなのか。 それとも単なる気まぐれなのか。 春樹がどう思っているかなんて、どれだけ考えても私には理解できない。 「でも、よかった。春樹くんがそう思ってくれて」 「春樹でいいよ。一応、姉なんだから」 「えっ、だけど……」 「せめて名前の呼び方くらい姉っぽくしてくれなきゃ。らしくないんだし」 「う……」 (否定できない) 「さぁ、早く食べないと冷めてしまうよ」 「うん!」 意識が浮上していくのが分かる。 ああ、また夢を見ていたんだな、とようやく気付いた。 思い出している内に、寝てしまっていたようだ。 (私、すっかり忘れていたんだ……) 夢は忘れた記憶を呼び覚ますというけれど、今回はそんな感じだった。 五年前に私が経験したことばかりだったからだ。 目の前が白み始め、私はゆっくり目を開けていく。 そこに居たのは…… ①春樹 ②周防さん ③隆 ④修二くん ⑤チハル 6 :874:2008/08/03(日) 22 48 43 ID ??? 1乙です! ④修二くん 息がかかるほど間近に修二くんの顔があった。 私は飛び上がるほど驚いたけれど、動かない体ではもちろん何も出来ない。 「…………」 修二くんは何も言わず、ただ私を見下ろしている。 いつもの明るい表情とは違う修二くんが目の前に居る。 双子のことをよく知らない人が見たら、きっと一郎くんの方だと間違えてしまうかもしれない。 「愛菜ちゃん、目が覚めたんだ」 どちらかというと、投げやりな言い方で名前を呼ばれた。 昨日、残酷だと言われたばかりだし当然なのかもしれない。 (一応、来てくれたんだ……) 隆が強引に連れてきたのだろう。 目の前にいるのは間違いなく協力出来ないと言った修二くんだ。 とりあえずお礼を言いたいけれど、やっぱり指先ひとつ動かない。 「弟くんも湯野宮も精霊もここには居ないよ?」 夕日の落ちる部屋で、修二くんは口だけ歪ませて笑った。 周りに誰の気配も感じられないということは、私と修二くんの二人だけなのだろう。 「逆らうと協力しないって言ったら、みんな簡単に部屋から出て行ってくれたんだ」 見下ろしたまま、修二くんが私の頬を撫でた。 私は叫ぶことも、言い返すことも出来ず、されるがままを受け入れるしかない。 「皮肉だよね。結局、愛菜ちゃんは俺の力を必要とするんだからさ」 自虐的な笑みを絶やさず、一方的に修二くんは言葉を続ける。 「今だったら、愛菜ちゃんに一生消えないような傷をつけることも簡単だよ?」 修二くんは、私が何も出来ないのを判って言っている。 だからこそこの状況を楽しんでいるみたいに、私の耳元でそっと囁くのだろう。 「俺ってさ、遊んだ女の子に言わせると躊躇なく酷いことをするタイプなんだって。 ねぇ、愛菜ちゃん。こんな状況でもはまだ俺を信じてるって言ってくれるのかな?」 私は…… ①(それでも修二くんを信じたい) ②(修二くんは卑怯だよ!) ③(助けて……) 7 :875:2008/08/05(火) 16 02 36 ID ??? ①(それでも修二くんを信じたい) 正直、修二くんが怖い。 目を瞑ってしまいたいけど、ここで視線を外したらいけない気がした。 「その目……まだ諦めてないんだ。 未だに俺を信じたいと思っているんだね。まったく…驚きだよ」 言葉とは裏腹に、修二くんの口調は淡々としている。 修二くんの暗い瞳に私の顔が映っているのが見えた。 「……優しいね」 やっと聞き取れるほどの声で、修二くんは呟く。 まるで独り言のようにも聞こえた。 「愛菜ちゃんはやっぱり優しい。 だからこそ、すごく残酷なんだって昨日も言ったよね?」 昨日、私は修二くんを結果的に利用しようとしてしまった。 利用するつもりなんてなかったけど、誤解されても仕方ない状況だった。 道具として利用されることを誰よりも嫌っているって、知っていたはずなのに。 「優しさってね、真綿で首を絞められてるみたいなんだ。 気付かないほどゆっくり、でも確実に傷つけられている。修復できないほど深く、ね」 そう言うと、修二くんは私からゆっくり体を離していった。 私は深く息を吐き、体の強張りを解く。 信じたいと思っていても、やっぱり緊張していたんだろう。 「俺はね。愛菜ちゃんみたいに優しい奴をもう一人知っているよ。 そいつもね、未だに俺を信じているんだ。馬鹿みたいだよね」 誰なんだろう、と思った。 そう思っても、今の私には尋ねることも出来ない。 「多分、本人もわかってないのかもね。 無意識だから、余計にタチが悪いんだ。本当の道化は俺の方なのにさ」 そう言って、修二くんは私の右手を強く掴んだ。 私は…… ①(さっきから何を言っているの?) ②(それってまさか……) ③(痛い!) 8 :876:2008/08/06(水) 21 04 00 ID ??? ①(さっきから何を言っているの?) そう心で問いかけてみても、修二くんは答えを返してはくれない。 会話とも呼べない、一方的なやりとりは続く。 「この右手……兄貴の刻印だね」 私の右手の甲には契約の印が刻まれている。 これは三種の神器の鏡、修二くんの対である一郎くんのものだ。 「左手は剣、額に勾玉……」 私の右手を掴んだまま、修二くんは視線だけを動かして言った。 「愛菜ちゃんは俺がいないと駄目なんだ。 判るかな。君の中で暴れている陰の力を鎮められるのは俺しかいないって」 修二くんは目を細めて、微笑む。 「振られた時はショックだったよ。でもやっぱり、愛菜ちゃんは俺が 必要なんだもん。仕方ないよね」 私の右手を掴む力がより強くなり、指先が赤く鬱血している。 (い、痛いよ……) 「こうやって実際に右手を見ると、想像以上に妬けるね。 ねぇ、愛菜ちゃん。兄貴にこうやってキスされたんだろ?」 修二くんは一郎くんを真似るように、私の手の甲に口付けを落した。 その後、ゆっくり顔を上げて私を見据える。 「こんなつまらないところに契約するなんて、兄貴らしいな~」 いつもの修二くんのような明るい声だった。 身を乗り出して、食い入るように私を見る。 「兄貴って優しいんだ。たとえば俺より一歩引いて目立たないように振舞ったりしてさ。 きっと俺のことを可哀想だと思っているからだろうね」 そして、フフッと笑う。 「でも、そういう優しさって押し付けがましくてすごく不愉快なんだ。 愛菜ちゃんにも身に覚えがあるんじゃない? 優しさを押し売りした経験とかさ」 私の顎から首筋にかけてを、親指で先で何度も撫で上げる。 その度に私は息を詰めることしか出来なかった。 私は ①修二くんを見る ②考える ③チハルを心の中で呼ぶ 9 :877:2008/08/19(火) 17 30 28 ID ??? ①修二くんを見る せめて視線だけでも修二くんから逃れようとするけれど、上手くいかない。 目を泳がせている内に、修二くんが腕を捲くっていた事に気付いた。 日焼けした腕にはテニスでついた筋肉つき、薄く静脈が浮き上がっている。 女の私とは違う、男の子の鍛えられた腕が目の前にある。 その腕が微かに動いた。 あごを這っていた指がゆっくり移動して、私の下唇に触れたからだ。 「愛菜ちゃんの唇って、マシュマロみたいにすごく柔らかいよね。 でもさ、ここから発する言葉が刃物になることだってあるんだよ」 上唇と下唇を円を描くように弄ぶ。 私はどうしていいのか分からず、ぎゅっと目を閉じた。 「ちゃんと目を開けて俺を見て。でないと協力できないよ?」 修二くんの言葉で、私は再び目を開ける。 目の端で、私の唇の上を滑るように修二くんの指先が動いている。 「この唇の奥って、どんなカンジだろ。 柔らかくて暖かいのかな。それとも、ぬるっとしてて纏わりついてくるのかな。 愛菜ちゃんの中まで、全部欲しいよ」 (本気なの、修二くん……?) 「この俺がお願いしてるんだから、当然、きいてくれるよね」 傲慢で高圧的とも取れる言葉だけど、修二くんが言うとなぜか軽い調子になる。 きっと、修二くんだけが持っている独特の雰囲気のせいだ。 華やかで、自由で、無邪気なワガママさは、こうなってしまった今でも失われていない。 「この前のキスなんて、ただの子供だましなのに愛菜ちゃん真っ赤だったしさ。 今時、そんな子は天然記念物に指定されて見世物にされちゃうよ」 修二くんの軽口で、見世物にされている自分を思わず想像してしまった。 と同時に、修二くんの顔がグッと近づいて唇が触れ合う。 (……!!!) 修二くんは唇を離すと、呆れるような視線を私に向けてくる。 「そんなに驚かなくても、みんな楽しんでることだって。 それに、これだけで終わらせるつもりなんて無いしね。 口の中にも沢山気持ちいい場所があるってこと、教えてあげる約束だしさ」 うなじに右手が添えられると、軽く頭を持ち上げられる。 そのまま修二くんの唇が重なり、私の中に割り入ってきた。 私は…… ①頭がぼうっとして何も考えられなくなった。 ②嫌悪感で背筋が寒くなった。 ③ドキドキして鼓動が早くなっていった。
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【種別】 用語 【用語】 1000 【よみがな】 せん 【登場話】 第27話、第28話 【3つのサブタイトルキーワード】 第27話と第28話の3つのサブタイトルキーワード 「1000と映画・と戦闘員・」、 「1000と仮面ライダー・と誕生日・」 第27話と第28話のエピソードは1971年04月03日(土)に放送が始まって2011年04月03日(日)の「仮面ライダーオーズ/OOO」第28話でテレビシリーズ通算放送回数1000回を突破する石ノ森章太郎原作の「仮面ライダーシリーズ」である。番組は第27話と第28話で記念番組を放送。劇中で鴻上光生の指示で映画 仮面ライダー1000回記念映画「仮面ライダーオーズ対ショッカー」を製作することになった。 劇中で第1作の「仮面ライダー」の主題歌の「レッツゴーライダーキック」が流れ、石森プロ製作の紙芝居が作られた。 1000にちなんだキーワードがエピソード内でいくつも登場する第27話、千回記念特別ゲストで千秋・、森下千里・ (名前に漢字の千) 第28話、千回記念特別ゲストでハリセンボン・(女性お笑い芸人 コンビ名にセン)、若槻千夏・ (名前に漢字の千) 記念映画の監督 伊達明監督を請け負うギャランティが1000万円 火野映司のパンツ、スタッフジャンパー、Tシャツなどが1000と書かれている。 今回のゲスト、村杉蝉之介さんが演じる役名 千堂院(名前に漢字の千)そしてショッカー戦闘員(せんとういん)、カザリが千堂に投げたセルメダルに1000の文字を使う演出がされている。 製作された映画のショッカーのアジトのセットに1000回の文字が使われている。 第28話が通算1000回で仮面ライダー誕生40周年になる。第28話で仮面ライダーシリーズに登場したザコキャラ戦闘員が大挙登場。 仮面ライダーオーズ/OOOのサブタイトルの第27話と第28話で同じキーワードの1000が2回使われている。 【関連するページ】 仮面ライダー1000回記念映画「仮面ライダーオーズ対ショッカー」 千堂院 第27話 第28話
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1000とは 1000のことであり、スレの終着点である。 広場ではあまり1000取り合戦はおこなわれていない。
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オーダー名 [1000] オーダー主 (歳) 事情 欲しいもの ロングコート、シャツ(長袖)、ロングスカート 予算 6000 Lv ☆☆☆☆☆☆ ジャンル リッチ 待ち時間 6時間 カラー ホワイト&シルバー 備考 Exコーデ例 型紙 カラー パターン[pT]・プリント[pR]・パーツ[pA] 費用 評価(レア/ジャンル) 備考 フリルロングスカート 01 白 01 [pT]ドット柄B 01、花柄A 02、豹柄A 02、クロスA 01×2、シャシーA 03 1860 17808(5000/9840/1.2) ブラウス 06 白 01 [pT]シャシーA 03×2、豹柄A 02、クロスA 01×2、ハートローズA 01 2110 マキシコート 01 白 01 [pT]花柄A 02、ドット柄B 01、シャシーA 03、豹柄A 02、クロスA 01×2 1860 参考データ 型紙 カラー パターン[pT]・プリント[pR]・パーツ[pA] 費用 評価(レア/ジャンル) 備考 ファーロングコート 01 茶 01 [pT]ドット柄B 01、花柄A 02、ノイズA 01、クロスB 02、シャシーA 03×2 960 予算500G理論値4280(1000/3280) 112 マキシコート 01 桃 04 [pT]ハート柄A 01、シャシーA 03×4、クロスB 02 1010 4380(1100/3280) 94 マキシコート 01 赤 04 [pT]花柄A 02、ドット柄B 01、豹柄A 02、シャシーA 03×2、クロスA 01 1460 4680(1400/3280) (418) マキシコート 01 紫 02 [pT]ドット柄B 01、花柄A 02、豹柄A 02、シャシーA 03、クロスA 01、ジオメトリックB 01 1660 4780(1500/3280) (606)日替素材使用 マキシコート 01 紫 02 [pT]花柄A 02、ドット柄B 01、豹柄A 02、クロスA 01×2、シャシーA 03 1860 4880(1600/3280) (520) マキシコート 01 赤 04 [pT]花柄A 02、豹柄A 02、シャシーA 03、クロスA 01×2、ハートローズA 01 2060 4980(1700/3280) (471) マキシコート 01 紫 02 [pT]ドット柄B 01、花柄A 02、豹柄A 02、クロスA 01×3 2260 5080(1800/3280) (618) マキシコート 01 紫 02 [pT]豹柄A 02、クロスA 01×4、ドットリボンA 01 2710 5380(2100/3280) (545) マキシコート 01 黒 01 [pT]豹柄A 02、ドットリボンA 01、アンティークブーケA 03×4 200710 5380(2100/3280) (1314) ファンタジーマント 01 赤 04 [pT]クロスA 01×4、ゼブラ柄A 03、蝶々柄A 03 3610 5780(2500/3280) 95 リッチ/ロングコートを編集する 型紙 カラー パターン[pT]・プリント[pR]・パーツ[pA] 費用 評価(レア/ジャンル) 備考 ブラウス 06 桃 04 [pT]ドット柄B 01、千鳥格子A 03×3、クロスB 02 960 予算500G理論値4280(1000/3280) 386 ポンポンリボンブラウス 01 [pT]ダイヤ柄A 01、千鳥格子A 01×2、シャシーA 01、クロスB 01、ノイズA 01 960 予算500G理論値4280(1000/3280) 未検証 ブラウス 06 桃 04 [pT]千鳥格子A 01×4、豹柄A 01[pR]肩花模様A 01 1310 予算700G理論値4680(1400/3280) (453) ブラウス 06 赤 04 [pT]千鳥格子A 03×2、豹柄A 02、シャシーA 03、ハートローズA 01[pR]花柄プリントA 01 1510 4780(1500/3280) (523) ブラウス 06 茶 01 [pT]豹柄A 02、シャシーA 03×3、クロスA 01、ハートローズA 01 1710 予算900G理論値4880(1600/3280) 995 ブラウス 06 [pT]千鳥格子A 01×2、豹柄A 01、シャシーA 01、クロスA 01、ハートローズA 01 1710 予算900G理論値4880(1600/3280) ブラウス 06 紫 02 [pT]豹柄A 02、シャシーA 03×2、クロスA 01、ハートローズA 02[pR]花柄プリントA 01 1910 4980(1700/3280) (577) ブラウス 06 黒 01 [pT]千鳥格子A 03×2、豹柄A 02、クロスA 01×2[pR]肩花模様A 02 2110 5080(1800/3280) (416) ブラウス 06 紫 02 [pT]シャシーA 03×2、クロスA 01×2、豹柄A 02[pR]レース刺繍A 01 2310 5180(1900/3280) 191 ブラウス 06 黒 06 [pT]豹柄A 02、クロスA 01×2[pR]レース刺繍A 01、花柄プリントA 01×2 2710 5380(2100/3280) (196) ブラウス 06 白 03 [pT]豹柄A 01、クロスA 01、アンティークブーケA 03[pR]レース刺繍A 01、花柄プリントA 01×2 52210 5380(2100/3280) (1312) ブラウス 06 白 03 [pT]豹柄A 01、クラシカルスコアA 03×4[pR]レース刺繍A 01 121110 5180(1900/3280) (1312) リッチ/シャツを編集する 型紙 カラー パターン[pT]・プリント[pR]・パーツ[pA] 費用 評価(レア/ジャンル) 備考 アシンメトリーロングスカート 03 [pT]ドット柄B 01、ダイヤ柄A 01、千鳥格子A 01、シャシーA 01、クロスB 01、ノイズA 01 960 予算500G理論値4280(1000/3280) 未検証 フリルロングスカート 01 赤 04 [pT]ドット柄B 01、花柄A 02、シャシーA 03×3、クロスB 01 1010 4380(1100/3280) 86 ラッフルロングスカート 01 [pT]千鳥格子A 01×2、豹柄A 01、シャシーA 01×2、ハートローズA 01 1310 予算700G理論値4680(1400/3280) 未検証 フリルロングスカート 01 紫 02 [pT]ドット柄B 01、花柄A 02、豹柄A 02、シャシーA 03、クロスA 01[pR]花柄A 01 1660 4780(1500/3280) 299 ラッフルロングスカート 01 [pT]千鳥格子A 01×2、豹柄A 01、シャシーA 01、クロスA 01、ハートローズA 01 1710 予算900G理論値4880(1600/3280) 未検証 フリルロングスカート 01 白 01 [pT]花柄A 02、豹柄A 02、シャシーA 03、クロスA 01[pR]羽根刺繍A 01、花柄A 01 1860 4880(1600/3280) (952) フリルロングスカート 01 白 01 [pT]ドット柄B 01、花柄A 02、豹柄A 02、クロスA 01×2、シャシーA 03 1860 4880(1600/3280) (1000) マキシ丈ロングスカート 01 紫 02 [pT]豹柄A 02、シャシーA 03×2、クロスA 01[pR]羽根刺繍A 01、花柄A 01 1910 4980(1700/3280) (545) マキシ丈ロングスカート 01 紫 02 [pT]豹柄A 02、シャシーA 03×2、クロスA 01×2[pR]羽根刺繍A 01 2110 5080(1800/3280) (291) マキシ丈ロングスカート 01 白 01 [pT]豹柄A 02、シャシーA 03、クロスA 01[pR]羽根刺繍A 01、花柄A 01×2 2110 5080(1800/3280) (586) マキシ丈ロングスカート 01 紫 02 [pT]豹柄A 02、シャシーA 03×2、クロスA 01[pR]蝶刺繍A 01、花柄A 01 2110 5080(1800/3280) (306) マキシ丈ロングスカート 01 紫 02 [pT]豹柄A 02、クロスA 01×2、シャシーA 03×2[pR]蝶刺繍A 01 2310 5180(1900/3280) (312) フリルロングスカート 01 紫 02 [pT]豹柄A 02、クロスA 01×3、ドットリボンA 01、ジオメトリックA 01 2510 5280(2000/3280) (575) フリルロングスカート 02 紫 02 [pT]市松柄A 02、クロスA 01×3、豹柄A 02、モダン柄A 02 2510 5280(2000/3280) (1074) マキシ丈ロングスカート 01 紫 02 [pT]豹柄A 02、シャシーA 03、クロスA 01×3[pR]蝶刺繍A 01 2710 5280(2100/3280) 299 ゆるふわスカート 01 黒 03 [pT]豹柄A 03、クロスA 03×4[pR]羽根刺繍A 03 2910 5480(2200/3280) (913) リッチ/ロングスカートを編集する
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このページはこちらに移転しました 1000 作詞/21スレ936 普段は馴れ合いスレだけど いつもと違って殺伐ムード 煽りがみんなに火を付けて 1000への動力に変わる 993!994!995!996 刻々と近づく 死へカウント 最期の命が燃え上がる 997!998!999!1000 光りだす魂の鼓動 スレの幕は閉じた (このページは旧wikiから転載されました)
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1000 作詞/21スレ936 普段は馴れ合いスレだけど いつもと違って殺伐ムード 煽りがみんなに火を付けて 1000への動力に変わる 993!994!995!996 刻々と近づく 死へカウント 最期の命が燃え上がる 997!998!999!1000 光りだす魂の鼓動 スレの幕は閉じた